鉛筆画のリアル絵で階調化の原画を作成する方法

リアルな絵の描き方-階調化の原画作成サムネイル

この記事でわかる絵のコツ

■リアル絵でいちばん大切なことは
 影のつき方を正しく把握すること

・鉛筆画でリアルな絵を制作するときに
 いちばん重要となるのは、
  陰影のつき方がどこでどのように
  変化しているのか正しく観察すること

 です。

 ただ、これは上手くできるようになる
 までに、かなりの
  慣れと経験が必要
 となってくるため、最初はとても苦労
 するところです。


・そこで、この記事では、顔の陰影を
 描くときにとても参考になる
  影を階調化してわかりやすくした
  画像の作り方

 を解説します。

■『階調化』とはなに?
リアルな絵の描き方-階調化の原画作成1-8段階
リアルな絵の描き方
階調化の原画作成-8段階

階調化とは、この写真のように影を
 段階的に表現したものです。


・たとえば
  影がうまくつけれない
 という人でも、影の境界線がはっきり
 していて、
  ここは2B、こっちは6Bで
  塗ってください
 と、塗り絵と同じようにしてあげれば
 塗れますよね。

 色さえ塗れたら、あとは
  境界線をぼかすだけで、
  リアルな絵が描ける

 というわけです。


・つまり、
  階調化の原画を用意しよう
 というのは、言いかえると
  ぬり絵づくりの参考資料を用意して
  リアル絵の制作を簡単にしよう
 というわけです。

目次

✅階調化した原画写真の作り方
  ■ソフトウェアを用意する
  ■モノクロの原画写真を作る
  ■階調化した原画写真を作る

✅階調化した原画は
  「肌用」と「髪の毛用」
 の2種類用意しましょう

✅さいごに

階調化した原画写真の作り方

■ソフトウェアを用意する

■手順1

・今回は、イラスト制作ソフトで定番の
  「CLIP STUDIO PRO(クリスタ)」
 を使用します。


※CLIP STUDIOをお持ちでない方

・CLIP STUDIOのホームページから
 ダウンロード購入できます。
 ※無料体験版もあります。

  • ←CLIP STUDIOの
     ホームページを見る
  • ■補足
     「CLIP STUDIO」は「PRO」「EX」の2種類
     ありますが、安価版の「PRO」でも驚くほど
     高機能なので、全く問題ありません。

    ・あとから差額でアップグレードもできます。



    ■モノクロの原画写真を作る

    ■手順2

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成2
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成2

    ・CLIP STUDIOを起動したら、
     原画の写真を開きます。


    ■手順3

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成3
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成3
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成4
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成4

    「選択ツール」を使って切り取りたい範囲
     を選択ます。


    ■手順4

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成5
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成5

    ・「編集」メニューの
      「キャンバスサイズを
       選択範囲に合わせる」
     をクリックします。

     ⇒選択した範囲の外側がトリミング
      (切り取られる)されます。


    ■手順5

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成6
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成6
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成7
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成7

    ・次に、これを鉛筆画作成用にモノクロ写真
     にします。

     ① 「編集」メニューの「色調補正」から
       「色相・彩度・明度」をクリックします

     ② 「彩度」のゲージを一番左に持っていき
       「OK」をクリックします。


     これでモノクロ画像になります。


    ■階調化した原画写真を作る

    ■手順6

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成8
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成8
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成9
    リアルな絵の描き方
    階調化の原画作成9

    ・いよいよ、今回やりたかった
      「階調化」
     の作業です。

    ✅「編集」メニューの「色調補正」から
      「階調化」
     をクリックします

     ⇒濃淡が「階調化」されます。

      階調化数は2段階から20段階まで
      選択可能です。


    ■階調化を変更した例

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成10-2段階
    2階調
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成1-8段階
    8階調
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成11-15段階
    15階調

    階調化した原画は「肌用」と「髪の毛用」の2種類用意しましょう

    ・人物画を描くとき
      ■顔の肌
      ■髪の毛
     では、使いやすい階調化数がちがって
     きます。

    ・以下を参考に、自分なりに使いやすい
     ように調整してみてください。


    ■肌用

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成12-15段階
    15階調
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成13-20段階
    20階調

    ✅オススメの階調化数:15~20


    ・肌のリアルさを表現するためには、
      濃さの微妙な変化を捉えること
     が重要になります。

     階調化数が少ないと、
      イラストに近い仕上がりに
      なってしまう

     ので、少し多めの階調化原画を用意
     しましょう。



    ■髪の毛用

    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成14-7段階
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成14-7段階
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成15-8段階
    リアルな絵の描き方-階調化の原画作成15-8段階

    ✅オススメの階調化数:7~8


    ・髪の毛の原画は、階調化数を落として
     あげることで
      全体的な「髪の毛の束」の形を
      捉えやすくなる
     ので、効果的です。


    ・鉛筆画の制作手順として
      ① 階調化原画で全体像を捉える
      ② 階調化無しの元写真で細かい
        ところを描き込む
     のように作業を進めていくと、
     効率よく描き進めることができます。

    さいごに

    ・今回お話したように、
      鉛筆画でリアルな絵を制作するときは、
      描き方に合わせて用意する原画を工夫
      する

     ことで、描きやすさが大きく変わります。


    ・この記事の内容を参考に、皆さんも
     いろいろな原画を作って試してみて
     ください。

    最後まで読んでいただき
    ありがとうございました

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