【鉛筆画でデッサンの狂いを無くしたい】それならデバイダーで測りながら描いてみよう

リアルな絵の描き方-デバイダーサムネイル

この記事でわかる絵のコツ

・鉛筆画でデッサンが狂う。

 もちろん「絵の練習」は必要です。
 でも、それは別として、補助的に使える道具。

 それが「デバイダー」です。


・絵を描くときに

 ポイントとなる部分、例えば
 「目の縦横の幅」
 「顔の輪郭の縦横の幅」
 を正確に定規で測りながら描く

 ということをやった経験がある人、
 多いと思います。

 でもこれ、定規を使うと
  いちいち目盛りを読むのが面倒
 なんですよね。


・デバイダーを使うと、この
  目盛りを読む作業をしなくてOKになる
      ↓
  作業効率が10倍になる
 ということなんです。

 詳細は、この記事で解説していくので
 ぜひ参考にしてみてください。

目次

✅デバイダーの基本的な使い方
  ■デバイダーとは
  ■デバイダーで長さを写し取る
  ■デバイダーで平行線を描く
✅デバイダーで下絵の基準点を描いてみる
  ■基準点とする場所の決め方
  ■基準点の描き写し方
✅基準点を使って実際に描いてみる
  ■描き方
✅さいごに:使用したデバイダーの紹介

デバイダーの基本的な使い方

■デバイダーとは
リアルな絵の描き方-デバイダー画像2
リアルな絵の描き方
デバイダー画像2

・デバイダーとは、この写真のように
  先端が両方とも針になっているコンパス
 みたいな道具で、もともとは製図用の道具です。


・絵を描くときに僕がやっている用途は、
 次の3つです。

✅用途①
 原画写真の、ある部分の長さを写し取って
 絵を描く用紙で再現する

✅用途②
 平行線をひく

✅用途③
 絵を描いていて違和感を感じたとき
  ・目の幅はあってる?
  ・目の間隔はあってる?
  ・顔の幅はあってる?
 みたいな間違い探しをする


・この記事では、上記の3つのうち
  用途①、②
 について解説します。
 ※用途③は、説明がなくてもデバイダー
  を使っていればわかる話なので省きます。


・もし、お手持ちに「コンパス」があれば
 ある程度代用できるので、いちど試して
 みてください。

■デバイダーで長さを写し取る

■手順1

リアルな絵の描き方-デバイダー画像3
リアルな絵の描き方
デバイダー画像3

・写真のように、元になる絵の先の幅を
 デバイダーを開いて測ります。


・写真のように、描き写し先の用紙に
 そのままデバイダーを当てて、
 図った長さを写し取ります。

・写し取った点を結んだらOKです。

■デバイダーで平行線を描く

■手順1

リアルな絵の描き方-デバイダー画像6
リアルな絵の描き方
デバイダー画像6

・平行線を引きたい幅で、
 点をとります。


・写真のように、横スライドしながら
 同じ幅で3箇所の目印をとりましょう。

 ※目印の数を「2箇所」でなく「3箇所」
  としているのは、3箇所の目印があると
   目印をつけるのをミスしたとき
   に気づくことができる
  というメリットがあるためです。


■手順3

リアルな絵の描き方-デバイダー画像-9
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-9

・写し取った点を結んだら、
 平行線の完成です。


※3つの点を結んだときに、
  一直線上に点がのらない
 ときは測定に失敗しています。

 再度、手順1,2から測り直しましょう。

デバイダーで下絵の基準点を描いてみる

■基準点とする場所の決め方

リアルな絵の描き方-デバイダー画像-目印線
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-目印線

・実際に、デバイダーを活用して絵を
 描いてみましょう。

・写真のように、まずは原画上で目印に
 したい線や点を描き込みます。

 具体的には、以下のような感じです。

 ✅目印となる横線
  ■頭の上
  ■眉毛の上
  ■目の上
  ■目の下
  ■鼻の下
  ■唇の下
  ■あごの下

 ✅目印となる縦線
  ■顔の左端
  ■顔の右端
  ■中心線

 ✅顔のパーツごとの目印点
  ■目元の位置
  ■目尻の位置
  ■眉毛の位置
  ■口の両端の位置


・これだけの目印を正確につけまくれば、
 下書きを描くことはかなり簡単になる
 はずですよね。

 また、足りなければ、下書きを描いていく
 途中で後からいくらでも追加できます。

■基準点の描き写し方

■手順1

リアルな絵の描き方-デバイダー画像-10
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-10

・まずは、中心軸となる十字線をひきます。


■手順2

リアルな絵の描き方-デバイダー画像-11
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-11
リアルな絵の描き方-デバイダー画像-12
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-12

・前述した
  デバイダーで平行線を描く
 の手順で、基準線を順番に描き足して
 いきます。


■手順3

リアルな絵の描き方-デバイダー画像-14
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-14
リアルな絵の描き方-デバイダー画像-14-2
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-14-2

・ひたすら、全ての目印線を描きましょう。


・この平行線を引く作業をするとき際、
  最初に引いた中心線を基準にして
  全ての平行線を描く
 というルールがあります。

 必ず守るようにしてください。

リアルな絵の描き方-デバイダー画像-14-3
リアルな絵の描き方
デバイダー画像-14-3

・この図のように、
  新しく引いた線を基準にして
  次の平行線を引く

 ということをしてしまうと、
  どんどん誤差が大きくなってしまう
 ので、注意してください。

基準点を使って実際に描いてみる

■描き方

・図のように、
  ■目印でつけた点と線を参考に
   顔のパーツを描き込む

  ■描いている途中で目印の点が足りない
   ことに気づいたときは、デバイダー
   を使って描き足す

 という要領で描きすすめていきます。


・下書きの絵が描けたら、あとは詳細の
 陰影を描き込んでいきます。


(補足)
・下書きの基準線は、
  いきなりキレイに全部消してしまわず
  描き込む部分だけ消しながら作業する
 というやり方もあります。

 そうすることで、
  描き込んでいる途中でもデバイダーで
  目印の点を追加できる
 というメリットがあります。

 ただ、人によっては
  いちいち消すのが大変
 という人もいるので、このあたりは
 自分なりの描きやすい方法を研究して
 みてください。

さいごに:使用したデバイダーの紹介

・デバイダーは、見てのとおり機能的
 にはとてもシンプルな道具です。

 ですので、今回のような絵を制作する用途
 であれば、どこのメーカー製でも大きな
 違いは無いかと思います。

・ただ、
  安物すぎて、すぐネジが緩む
 という「コンパスあるある」だけは
 気をつけるようにしてください。

■オススメの製品

僕が使用しているデバイダーを紹介して
おきます。

参考にしてください。


STAEDTLER(ステッドラー)製
 デバイダー (557 57SK)



Amazonで見る


※ステッドラー社は、
  ドイツに本社がある製図用品ブランド
 です。


■おまけ:こちらの記事もおすすめ

・実は、僕は結構なステッドラー愛好家なんですよ。

 その品質も信頼しているので、
  ✅鉛筆
  ✅消しゴム
  ✅シャープペン
  ✅定規
  ✅芯ホルダー
  ✅水性色鉛筆
  ✅マーカー

 と、気づけばいろんなものをステッドラー
 で揃えています。

 ※もちろん他メーカー製品でも、
  良いものは購入しますよ。

・鉛筆については、
  三菱鉛筆とステッドラー鉛筆
 について紹介している記事などもあるので、
 よければ合わせて読んでみてください。
     ↓↓↓

✅ステッドラー製鉛筆の記事

Youtube版 解説動画

チャンネル登録
チャンネル登録
最後まで読んでいただき
ありがとうございました

こちらの記事もオススメ


そうだ、
絵を描こう!

↓↓↓

リアル絵の描き方プレミアムレッスン

作者の「次もいい記事を書くぞ!スイッチ」はコチラ!
↓↓↓

この下のSNSボタンをポチッと押すと
お友達にこの記事を紹介をできます

SNSシェアのお願い画像