リアルな髪の毛の書き方-鉛筆画のリアルな絵の描き方

リアルな絵-髪の毛の絵の書き方サムネイルーセピア

この記事でわかるリアルな絵のコツ

■髪の毛は1本ずつ全部描くのか?⇒ 描きません

・初心者の人は、
  『鉛筆画でリアルな髪の毛の絵を描く』
 と聞くと、
  『1本1本描いていくのか?』
 と思ってしまう人が多いです。


・結論は「描かない」が正解です。

 あくまで
  リアルに見えればOK
 なので、
  よく見えない部分
 は描く必要はないのです。


・この「よく見えない部分」をもう少し
 わかりやすく言うと、こうなります。

 ✅光が当たってなくて影が濃い暗い部分
  ⇒ 暗くて見えないので描かない

 ✅光が強く当たり、光り輝いてるところ
  ⇒ まぶしくて見えないので描かない


・つまり、
  普通の明るさのところさえ丁寧に描けば
  リアルに見えるようになる
 ということになります。

 これを踏まえて、
  リアルな髪の毛の描き方の手順とコツ
 を解説していきますね。

目次

✅髪の毛の下描きの描き方
✅髪の毛の暗い部分の描き方
✅髪の毛の明るい部分の描き方
✅髪の毛全体をパステルブラシで馴染ませる
✅仕上げ
✅さいごに

髪の毛の下描きの描き方

■手順1

髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方1
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方1
髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方2
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方2

・まずは、おおまかに下描きの線を描いて
 いきます。

・この段階で描く下描きは
  ・自分がこれから描いていく絵を
   紙の上にイメージする

  ・そのイメージが、後からわかる
   ようにしておく目印をつける
 ということが目的です。

 ですので、
  原画写真の中で比較的くっきり
  している影
 を選んで、うすく簡単に描いていきます。

髪の毛の暗い部分の描き方

■手順2

髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方2
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方2
髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方3
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方3
髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方4
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方4

・つぎに、髪の毛の影の一番濃い部分
 を描いていきます。

・この段階では、髪の毛の細かい部分よりも
  「髪の毛の束の位置」が重要
 です。

 この時点で、
  どの髪の毛の束をどの辺りに描くのか
 を確定してしまいましょう。

・鉛筆は、
  髪の毛の流れに沿って動かす
 ということを、意識しましょう。

 流れに沿って鉛筆を動かすことで、
  塗りムラができても、そのムラ自体
  が髪の毛の質感っぽく見える
 というメリットがあります。

髪の毛の明るい部分の描き方

■手順3

髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方4
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方4
髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方5
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方5
髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方6
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方6

・つぎに、髪の毛の明るい部分で、
  「髪の毛の質感」まで見える部分
 を描いていきます。

・鉛筆は、
  髪の毛の影が「濃い側」から
  「うすい側」に向かって動かす
 ということを意識しましょう。

 こうすることで、陰影のグラデーション
 が自然な感じに表現できます。

 ですので、絶対に逆方向に描かないよう
 に注意してください。

・鉛筆は
  「素早くはらうように」
 を意識して動かします。
 これも、自然なグラデーションの表現に
 つながります。

・使うシャープペンを
  0.5mm の 4B
  0.3mm の 2B
 の2本を混ぜることで、表現の幅が広がる
 ので、余力があれば試してみてください。

・シャープペンを完全に寝かさずに少し
 立てて、
  線が少しだけ残るように描く
 と、髪の毛の質感が出て効果的です。
 ※強くひっかき過ぎて紙にキズをつけ
  ないように注意してください。

髪の毛全体をパステルブラシで馴染ませる

■手順4

髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方7
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方7

・髪の毛がひととおり描けた段階で、
 パステルブラシの平筆で全体を少し
 ぼかして馴染ませます。

・シャープペンのこまかい線が、
 髪の毛の質感を表現するための重要な
 役割をしています。

 ぼかしすぎて消えてしまわないよう
 に加減しましょう。

・ぼかして馴染ませる道具は
  ◎ パステルブラシ(平筆)
  △ 綿棒
  △ 擦筆(さっぴつ)
  × ティッシュ

 という感じです。

 ⇒ティッシュを使うと繊細に描いた
  髪の毛の線がすべて台無しになって
  しまうので、絶対にNGです。

 ⇒平筆が無ければ、
   ・このステップは飛ばす
   ・綿棒でほんとに軽く馴染ます

  程度にしておきましょう。


■ぼかしに使う道具については、
 こちらの記事で詳しく解説しています。
      ↓↓↓

リアルな絵の描き方-鉛筆画でほかしに使う道具サムネイル
鉛筆画のリアル絵でボカシに使える5つの道具について

仕上げ

■手順5

髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方8
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方8
髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方9
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方9

・仕上げは、
  髪の毛の影が強い部分を描き込む
 という作業を行っていきます。

 ■使用する鉛筆の目安:8B~10B


・このように、髪の毛の影の濃い部分を
 強調することで、
  コントラストがついて、明るい部分
  が際立つ(=絵にメリハリがつく)
 というメリットが得られます。


■手順6

髪の毛の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方-バラ毛
髪の毛の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方-バラ毛

・髪の毛全体の影を整え終わったら、
 最後にこまかいバラ毛を描き込んで
 いきましょう。


・シャープペン(極細の 0.2mm、2B)で、
  「見えるか見えないか」
 くらいの濃さでうっすら描き込むことで、
 リアルさがアップします。
 

・バラ毛は、くっきりつながらずに、
 とぎれとぎれに見えます。

 雰囲気が出ればOKなので、本当に
 サラッと描いておきましょう。


さいごに

・髪の毛は「難しい」という印象が強い
 部分ですが、
  髪の毛の束単位で配置や光沢
  が不自然でなければOK!

 つまり、
  原画と少しくらい違いがあっても
  問題ない
 という、描きやすい面もあります。


・つまり、絵を描き慣れてくると、
  自分だけの描き方のパターン
 みたいなものができてきて、シンプルに
 アレンジを加えても本物っぽく見せれる
 ようになってきます。


・慣れるまでは大変ですが、ポイントは
  肩の力を抜いて、リラックスする
 ことです。

 焦らずゆっくり、楽しみながら描いて
 いきましょう。

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ありがとうございました

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