初心者でも簡単な自画像(全身像)の描き方-中学校の美術で使える書き方のコツ

リアルな絵の描き方-全身像の絵の書き方サムネイル

この記事でわかる絵のコツ

・中学校の美術の授業でやるような、
  足を組んでいる自画像(全身像)の絵の描き方
 がわからないという人、多いですよね。

・この記事では、
  ✅自画像(全身像)の描き方のコツ
  ✅上手く見せるポイント
 について、解説していきます。

 あまり似ていなくても大丈夫。

 「あ、上手いな」
 という印象さえ与えればOKなんで、
 試してみてください。

目次

✅自画像(全身像)のアタリの描き方
✅頭部の絵の描き方
✅上半身の絵の描き方
✅下半身の絵の描き方

さいごに

自画像(全身像)のアタリの描き方

■「アタリ」とは何? なぜ「アタリ」を描く必要があるの?

・「アタリ」とは、
  モノの形や大きさを大まかに決める
  ための線を描くこと

 です。

 絵は、まずはこの「アタリ」から描き始めます。

初心者でも簡単な絵の描き方-全身像の書き方モデル画像
初心者でも簡単な絵の描き方
全身像の書き方
モデル画像

・美術のクロッキーやスケッチでのポイントは、
  ・顔が似てるね
 などよりも、
  ・身体のバランスが正しく描けているか
 のほうが重要になってきます。

 つまり、この「アタリを取る」という作業が
 重要となるわけです。


■アタリを描く前に注目しておくポイント

■手順1

初心者でも簡単な絵の描き方-全身像の書き方モデル画像2
初心者でも簡単な絵の描き方
全身像の書き方モデル画像2

・まずは、
  頭の大きさを基準にして
  頭のてっぺんから座面までの
  高さを測る

 ところからスタートします。


・この写真の場合、図で描いたように
  3.5頭身分の高さ
 ということがわかります。


■手順2

初心者でも簡単な絵の描き方-全身像の書き方モデル画像3
初心者でも簡単な絵の描き方
全身像の書き方モデル画像3

・つぎに、足の長さについても測ります。


・右足は、座面とほぼ同じ高さに足裏が
 きます。


・この図のように
  右足と左足が、同じくらいの高さの
  箱にちょうどおさまる感じ

 になります。


・こんな感じで、
  身体のおおまかな大きさが、
  どんな形になっているのか
 ということを把握していくことが大切なのです。


■手順3

初心者でも簡単な絵の描き方-全身像の書き方モデル画像4
初心者でも簡単な絵の描き方
全身像の書き方モデル画像4

・「手順2」までと少し違う見かたをすると
  背すじの線と太ももの下の線を引いて
  あげると、ちょうど肩からひざまでが
  この図のような正方形にすっぽり収まる
 ということがわかります。

 このように、
  いろいろと工夫して目安となる
  大きさを見つける
 ことができると、絵が描きやすくなって
 いきます。


■手順4

初心者でも簡単な絵の描き方-全身像の書き方モデル画像5
初心者でも簡単な絵の描き方
全身像の書き方モデル画像5

・「手順3」で描いた正方形の中心線を
 引っ張ると
  頭の位置は中心よりもやや右側にある
 ということがわかります。


・また、注目したいのがは、
 「頭」「左手」「お腹」
 が縦にちょうど並びます。


・次の項からは、この辺りを意識しながら
 順番に絵の描き方解説していきます。

頭部の絵の描き方

・まずは、用紙に
  3.5頭身分の目印のよこ線
 を描いていきます。

※あとから足も描き加えるので、
 用紙の下のほうは少し空けておきましょう。


・つぎに、縦線引っ張って
  正方形と縦の中心線
 を描き加えます。


・つぎに、
  足の高さの目印となる2段の箱
 の部分について、目印の横線を描き加え
 ます。


・これで、大きさの目印とするための線
 は全て書き終わりました。

 次は、頭部の下描きにいきましょう。


・目印の線が描けたら、まず頭からアタリを
 描いていきます。


・頭は、最終的には一番上の
  「1頭身分」の大きさになる
 わけですが、
  いきなりこの大きさには描かない
 のがポイントです。

 以下の5つの手順で描くようにしましょう。

 ■1枚めの絵を参照
  ①まずは、0.6頭身分くらいの小さめ

   の丸を描く

 ■2枚めの絵を参照

  ②上記①で描いた丸に、顔の中心線を
   たてに入れる

  ③丸の両端からナナメ下に向かって

   線を引いて、アゴを描く

 ■3枚めの絵を参照

  ④後頭部の部分の丸を大きくする

  ⑤丸とあごの線の交わるところに

   耳を描く


■手順9

座っている男性の描き方07
座っている男性の描き方07

・髪の毛の描き方は、手順8でまずは頭蓋骨
 の形を描いてから、そこに毛を描き足す
 感じで描いていきます。

 ふわっとした髪型だと、頭の大きさは
 大きく見えるようになります。

 ペタッとした髪型であれば、髪の毛の描き方
 も、この頭蓋骨くっつくように描きます。


・美術の時間に描くクロッキーやスケッチでは
 時間制限があるので、描き込むポイントは
 絞りましょう。

 顔を描くときは、この辺りに気をつけます。
  ①顔の輪郭
   …丸顔、四角い顔、キツネ顔など
  ②髪型
  ③メガネをかけている、まゆ毛が濃い
   などの特徴


 逆に言うと、
  他の細かい部分はあっさりと仕上げて
  身体を描くことにしっかりと時間を使う
 ことを意識しましょう。

上半身の絵の描き方

・まずは、「手順4」でお話しした
  頭、左手、お腹の位置が縦に並ぶ
 というところから、目印を描き込んで
 いきましょう。


・背中は、この正方形にぴったりとくっつく
 感じになります。


・この男性の座り方は
  ・少し偉そうな座り方
  ・背中は猫背で丸くなっていて
   腰の位置は少し前に出ている
 という特徴があります。

 なので、
  スーツの背中の線の形と、
  男性の背中の形は違う
 ということをイメージしておきましょう。

下半身の絵の描き方

・図のように、最初につけた目印の線から、
 靴の位置は決まっちゃいます。

 そうすると、手順11の段階で腰の位置も
 だいぶハッキリしてきているので、
 足の形を出して行きましょう。


・足を描いてみたら、
  膝から上の太もも部分の長さ
  膝から足首までの長さ
 が大体同じくらいになっていることを
 確認してください。

 長さに違和感がある場合は
  膝の場所が違う可能性が高い
 ので、再度よく原画を確認して修正
 してみてください。


■手順13

座っている男性の描き方12
座っている男性の描き方12

・右手の場所も決めてから、
 ざっくりと手足をかき出していきます。


■手順14

座っている男性の描き方13
座っている男性の描き方13

・ここまで描けたら、再度
  ・身体の大きさ
  ・手の位置
  ・靴の位置
  ・ひじの位置
  ・ひざの位置
 をひとつずつ丁寧に確認しましょう。

 特に、絵を全体的に見たときに
  何かバランスに違和感があるなぁ
 と感じるときは、上記の5つの位置の
 どれかがおかしいことが多いのです。


・そうしたら、
  パイプ椅子
  手に持っている雑誌
 を描いて、大体の下描きは完成です。

 


■手順15

座っている男性の描き方14
座っている男性の描き方14

・ここからは、少しずつ細かい部分を
 描き込んでいきます。

 でも、全体的には描けているので、
 制限時間がいつ切れても安心ですね。


・このときも、あまり顔にはこだわらないで
 描いていきます。

 とにかく、
  全体の描き込み具合のバランスが
  とれているか
 というのが大事です。

 顔の描き込みと同じくらいの鉛筆の
 動かし方で、身体や足を仕上げて
 いきましょう。


・これで完成です。

さいごに


■ペン入れした場合

座っている男性の描き方15
座っている男性の描き方15

・クロッキーとしては、「手順15」の段階で
 完成でOKですが、イラストっぽくするので
 あれば、ペン入れをしてあげます。

 これは、ペン入れしたときのサンプルです。

 輪郭線を1本のキレイな線で
  「スッスッ」
 と引いてあげる感じで描くようにしましょう。


・これで完成です。


・学校の授業で描く自画像(全身像)は、
 とにかく
  アタリのとりかた(形のとらえ方)
  がわかるか
 で、正しく描けるかが決まってきます。

 今回の絵も含めて、いくつかのポーズを
 練習することで、
  誰でもコツを掴むことができるスキル
 です。

 ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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