リアルな人中(鼻の下の溝)の書き方-鉛筆画のリアルな絵の描き方

この記事でわかるリアル絵のコツ
この記事では、人中(鼻の下の溝)の描き方
について解説します。
人中は、
■なんで描きにくいのか?
■似顔絵を描くときの描き方が知りたい
と疑問に思っている方は、ぜひ読んでみて
ください。
目次
✅人中(鼻の下の溝)はなんで描きにくいのか
✅年齢によって見た目が変わる
✅リアルな絵で描くときの描き方
✅最後に
人中(鼻の下の溝)はなんで描きにくいのか
今回は、人中(鼻の下の溝)の描き方に
ついて解説します。
人中は、よく
鼻と唇を描いてそのあと
縦線2本でピッピッ
と線をつけてしまって、とてもブサイクに
なってしまうアレです。

人中解説画像1
この線は、アニメの絵の描き方では、
こんな感じで省略して描くんですよね。
だから、絵が得意な人でもあんまり描いた
ことが無いという人が多いんです。

人中解説画像2
でもリアルな絵の場合は、キチンと正確な
描き方をする必要があり、避けて通れないわけです。
年齢によって人中の見た目が変わる
・人中は年齢によって見た目が変わります。
これは、年齢を重ねるにつれ、
✅ 頬や口周辺の皮膚がたるむ
✅ 重力で下に引っ張られ、長くなる
✅ 彫りが深くなる
ということが原因です。
(耳を塞ぎたくなる話です (≧ヘ≦))
・つまり、年代によって人中の見え方は
・若い人…あっさりした感じ
・中年以降…少し長め、彫りは深め
という感じになるということは、知って
おくとよいでしょう。
・ただし、人中の影のつき方は、光の
当たり方によっても大きく変わるので、
結局のところ最終的には
「原画写真をよく見て描きましょう」
ということになりますね。
リアルな絵で描くときの描き方
・結論から言うと、人中の凹凸の描き方は
✅光と陰影で表現する
※線は一切使わない
ということになります。
・人中の両脇の部分は、よくみると
円筒のガラス瓶に光が当たってる
ような丸みがある
んです。

人中解説画像3
だから、これを線で描いてしまうと、
紙を折り曲げたみたい
になってしまって、おかしく見えてしまう
わけですね。
■実際に描いてみる
・実際に描いてみた3つの例で解説します。

人中解説画像4-1

人中解説画像4-2
✅この場合、光が左側から当たってます。
✅人中の中心部分が一番暗くなり、
その両端は光が当たって線に
見えます。
この「暗い⇒明るい」の部分が
自然なグラデーションになる
ということで、丸みが表現されます。
境界線は少しもありません。
✅人中を描く上で、いちばん重要なのは
中央の暗い部分です。
この部分の
・形(特に太さが重要)
・影の場所(左右の位置、傾きが重要)
・濃さ(濃くなり過ぎない)
が少しずれるだけで、絵の全体の印象が
かなり変わります。
描いていると、
イイ感じなのかダメなのか
だんだん訳がわからなくなってくる
ときがあります。
ですので、ときどき紙から顔を離して、
絵全体の中で人中だけ違和感が出てい
ないかを確認してみると良いでしょう。


✅この場合は、光が右側から当たって
いますね。
✅これも同様に、人中の中心部分が一番
暗くなってます。
溝の彫りが深くないので、陰影は
なだらかですね。
✅人中の影の部分は、
唇の輪郭も兼ねている
ので、チェックするときは
✔ 人中の影の形は正しいか?
✔ 唇の輪郭の形は正しいか?
をセットで確認しながら描いていくと
良いでしょう。


✅この場合、光が左真横と右前から当たっ
ている特殊なライティングです。
✅このため、影もかなり複雑について
いますね。
それでも、人中を描くときに
丸い曲面を意識して陰影をつける
ということさえ意識していれば、特別
難しくはないハズです。
✅顔の彫りが深い人を描くときは、
影の濃い部分は思い切って濃く描く
ということを意識すると、陰影に
メリハリがつきます。
イメージとしては、陰影の段階を
① 強く光ってる(白抜き)
② 少し明るい
③ 普通
④ 少し暗い
⑤ 暗い
⑥ 超暗い
⑦ 黒い
くらいに、暗い階層を描き分けてあげる
つもりです。
このように、
✅人中の影を塗る
✅線に見えていた部分は、丸みに見える
ように陰影をつける
というポイントを意識することが、
リアルな人中の描き方のコツです。
イメージ持っていただけたでしょうか。
最後に
人中は、
描くの嫌だなぁ~
という人がホントに多いですが、描き方さえ
わかれば、
・目の描き方
・口の描き方
とかに比べれば、とても簡単なパーツです。
今回の内容を参考に
✅「線」という先入観を捨てる
✅「丸い面」という意識を強く持つ
を意識して描いてみてくださいね。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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