リアルな唇の書き方-鉛筆画のリアルな絵の描き方

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方サムネイル-セピア

この記事でわかる絵のコツ

・初心者の人が、唇の絵を描くと
  ✅唇がおばけみたいになる
  ✅唇のシワを描くと年寄りになる

 といった悩みが多く聞かれます。

 ⇒この記事では、
  鉛筆画でリアルに唇の絵を描いても
  「おばけ」や「年寄り」みたいに
  ならずにプリプリ感が出せる描き方

 について、解説していきます。

目次

✅まずは完成形をイメージしよう

✅上唇)下塗りの描き方
✅上唇)影の描き方

✅口の中の描き方

✅下唇)下塗りの描き方
✅下唇)影の描き方
✅下唇)しわの描き方
✅下唇)しわの光の描き方

✅上唇)仕上げ

✅さいごに

まずは完成形をイメージしよう

・唇のリアルな絵は、描き始める前に
  作品全体の色の濃さを
  どの程度に仕上げたいか
 を、頭の中でイメージしておくことが
 大切です。

 もう少し、具体的に言うと、
  ■色が薄すぎる絵
   …肌と唇との描きわけがハッキリ
    しない(メリハリがない)作品に
    なってしまう

  ■色が濃すぎる絵

   …唇おばけみたいな作品になって
    しまう
 という傾向があります。


・イメージができたら、作品を描くときは
  ✅イメージよりも薄い色で下地を描く
  ✅陰影をつけながら濃くしていく
 という手順で制作をすすめていきます。

 鉛筆画は消しゴムで消せますが、
  一度濃く塗ったものを薄くすることは、
  紙を汚す、傷める原因になる
 ということから、できる限りやりません。

 ですので、
  鉛筆画といえども、一度濃く塗ったら
  薄くはできない
 と意識しておいてください。


・これらのことを踏まえて、具体的な
 リアル絵の描き方の解説に入って
 いきましょう。

上唇)下塗りの描き方

■手順1

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方1
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方1
唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方2
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方2
唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方3
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方3

・まずは、うすめの鉛筆で、丁寧に下地を
 塗っていきます。

 ■使用する鉛筆の目安…2B

・今はまだ、下塗りの段階なので、陰影は
 気にせず、なるべく均一に塗りましょう。

・塗った後に、下地を均一に馴染ませて
 おくと、後の作業がしやすいです。

 均一に馴染ませる道具として、写真では
 パステルブラシを使ってますが、代わり
 にティッシュで軽く撫でてもOKです。

上唇)影の描き方

■手順2

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方4
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方4
唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方5
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方5
唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方6-2
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方6-2

・次に、軽く陰影を付けていきます。


・唇の両端は、濃い影がつきやすい部分
 なので、まずはここから描き始めると
  唇の中で一番暗いトーンを
  どの程度の暗さにするか
 という基準を決めやすいです。

 ※とはいえ、本格的な仕上げは最後に
  しますので、この段階では少し薄め
  にしておきましょう。


・その他の部分は、図に赤い網掛けで
 描いたように、
  唇の中央があかるい
  その周囲が暗い
 という感じで軽く陰影をつけます。


・影をつけた部分は、軽く綿棒でボカして
 馴染ませます。

口の中の描き方

■手順2

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方7
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方7

・口の中の暗い部分は、
  しっかりと黒く塗る
 ということが描き方の基本であり
 とても重要なことです。


 このように、濃くするべきところは
 しっかりと描くことで

  濃淡にメリハリがつく
      ↓
  明るい部分がより光って見える

 というメリットが生まれます。

下唇)下塗りの描き方

・つぎに、下唇も下地の色を塗って
 いきます。

 これも、うすめの色を使って塗って
 いきましょう。
 ■使用する鉛筆の目安…2B


・均一に塗れたら、写真のように
  パステルブラシで馴染ませる
     ↓
  ティッシュでこする
 の要領で、鉛筆の塗りムラを目立た
 なくしていきます。

 ティッシュでこするときは、強くこすり
 過ぎないように注意しましょう。

 また、どの程度ぼかしができているかを
 こまめに確認しながら、作業していく
 ようにしてください。

下唇)影の描き方

・少しずつ影を付けていきます。

■下唇の両端の影を描く
 上唇と同じように、唇の両端は濃い影が
 つきやすい部分なので、まずはここから
 描き始めます。

 できれば、
  唇の中で一番暗いトーンを
  どの程度の暗さにするか
 をイメージしながら描いてみましょう。

 影をつけた部分は、軽く綿棒でボカして
 馴染ませます。


■下唇の中央の影を描く
 下唇の両端が描けたら、下唇の中央部分
 にも陰影をつけていきます。

 写真のように、
  ・唇の上下に影がつく
  ・真ん中は光が当たって明るい
 というように特徴をとらえながら、影を
 つけていきましょう。


・ 影は、濃く塗り過ぎてしまうと修正が
 難しいです。

 一度に全部つけようとしないで、
 少しずつ塗り重ねるようにしましょう。

 段階的に濃くしていくことで、濃淡の
 微調整がしやすくなります。

下唇)しわの描き方

■手順5

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方17
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方17

・下唇に縦のしわを入れていきます。


・線が強すぎると、年寄りの唇に見えて
 しまいます。

 しわの描き方のイメージも、
  × 線を描く
 というより
  ◎ 影を塗る
 ということを意識して描きましょう。


・しわを描くときも
  鉛筆を少し寝かせて作業する
 と、強いタッチになりにくいので
 オススメです。

下唇)しわの光の描き方

■手順6

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方18
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方18

・ペン型の消しゴムで、
  下唇につけたしわのひとつひとつ
  の膨らみに、光を入れる
 という作業をしていきます。


・特に細くしっかり白抜きしたい部分では、
 消しゴムのかどを使います。

・光を入れることで一気にリアリティが
 出てくる
  唇の描き方の中でも
  いちばんの目玉となる作業
 です。

 ひとつずつの光を、丁寧に描き込みましょう。


■ペン型消しゴムについては、
 こちらの記事で詳しく解説しています。
      ↓↓↓

鉛筆画のリアル絵にオススメな消しゴムサムネイル
鉛筆画のリアル絵で使ういろいろな消しゴムについて

上唇)仕上げ

・下唇の濃さに合わせて、上唇の陰影も
 仕上げていきます。


・下唇と上唇の「濃さのバランス」
 チグハグにならないようにしましょう。

⇒少し塗るたびに紙から顔を離して、
 全体のバランスを見ながら少しずつ
 濃くしていくと描きやすいです。


・ティッシュでぼかすときは、
 ✅唇の内側から外側へ向かって手を動かす
 ✅弱めの力加減で少しずつぼかす
 という要領で作業してください。


・綿棒で、唇の輪郭を少しぼかして、
 唇の上の肌となじませるようにします。


■手順8

唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方24
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方24
唇の絵の書き方-リアルな鉛筆画の描き方25
唇の絵の書き方
リアルな鉛筆画の描き方25

・上唇の中央に軽く光を入れます。

※光は、顔の斜め上から当たっていること
 を想定すると、
  ・下唇にはしっかり光が当たる
   ⇒しっかり光らせるように描く

  ・上唇には直接光は当たらない
   ⇒ぼんやり光らせるように描く
 ということになります。

 ですので、上唇のこの光は、
  ペン型消しゴムで軽くなでる程度
 で、ボンヤリと明るくなるくらいに
 しておきます。


・上唇の輪郭部分は、程よくボヤけて
 いた方が自然に見えます。

※上唇の輪郭線をくっきりと描いてしまうと
 とても濃い口紅を塗っているように
 見えてしまうので、注意しましょう。


・綿棒で細かい部分を軽くぼかして最終調整
 したら、完成です。

さいごに

・顔の中でも、「唇(口)」は「目」と同じ
 くらい人の視線を集める重要な場所です。

 特に女性の場合、唇の描き方ひとつで
 作品のイメージがガラッと変わって
 しまいます。

 そのためには、
  しっとりとした質感
 を出すことが重要になるので、この記事を
 参考にじっくりチャレンジしてみてくさい。


・また、この記事の手順の中でも何度か
 「ぼかし」をする場面が出てきましたが、

  リアルな質感を出すためのポイントは
  「ぼかし」がキレイにできるか

 という技術面が、やはり重要になります。


・ぼかしについては、こちらの記事で
 詳細を解説しているので、
 ぜひ合わせて読んでみてください。
     ↓↓↓

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最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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