リアルなほうれい線の書き方-鉛筆画のリアルな絵の描き方
ほうれい線とは?
・ほうれい線とは
鼻の横から口元まで伸びてるシワ
のことです。
そうです。
クロッキーで描くとみんな年寄り
になってしまう
というアレです。
・この「ほうれい線」は
マンガ絵だと若いキャラには
絶対に描かない
で避けるのですが、
リアル絵だと描かないわけ
にはいかない
という、難問なんですよね。
・この記事では、この
ほうれい線がキレイに見える絵の描き方
について、詳しく解説していきます。
目次
✅なぜほうれい線が出来るの?原因がわかると描きやすい
✅ほうれい線のリアルな絵の描き方
■「ほうれい線」が見えていない顔の場合
■「ほうれい線」が見えている顔の場合
■リアルな頬(ほほ)の絵の描き方
✅さいごに
なぜほうれい線が出来るの?
原因がわかると描きやすい
・ほうれい線というのは、
鼻の両脇から唇の両端に伸びる線
のことです。
・この『ほうれい線』は、似顔絵では
ガッツリ描く ⇒ 年寄りの顔になる
描かない ⇒ マンガ絵みたいになる
と、なんともやっかいなシロモノですよね。
・これを攻略するにあたっては、まずは
『ほうれい線』のメカニズム
を知っておくと効果的なので、簡単に
お話します。
・この図では、赤丸で
・頬(ほほ)の部分
・口もとの部分
を囲んでみました。
・歳をとってくると、この
■頬や口もとの皮膚に張りがなくなって
たるんでくる
↓
■頬の脂肪が下がってくる
ということが起こります。
これが、年齢とともに目立つようになって
くる「ほうれい線」の原因です。
・年代別に見てみましょう。
・この絵のように、
20代までのほうれい線は目立ちません。
・30代になると、
鼻の脇あたりのほうれい線が
少し目立つ
ようになってきます。
・また、頬(ほほ)の下にできる影も、
20代の頃より少しだけ下がります。
・40代になると、
鼻の脇から口元まで、ほうれい線が
つながる
ようになってきます。
・また、頬(ほほ)の下にできる影も、
口元の高さあたりまで下がってきます。
ほうれい線のリアルな絵の描き方
・この「ほうれい線」を、リアルな絵で表現
するときにはどうするか?
特に悩むのは
『若い人のほうれい線』
なので、今回はこれについて解説します。
■「ほうれい線」が見えていない顔の場合
・まずは、
『ほうれい線』が見えていない場合
を見てみましょう。
・若い人が
真剣な顔をしている(笑顔じゃない)
ときは、
『ほうれい線』が目立たない
ということが多いです。
その場合は、この絵の赤丸で囲んだ部分
のように、『ほうれい線』は描かずに
緩やかな陰影だけで微妙な凹凸を
表現する
ように描きます。
■「ほうれい線」が見えている顔の場合
・難しいのは、
『ほうれい線』がくっきり見えている場合
です。
・この絵のように、若い人でも
笑顔のときは『ほうれい線』が
くっきりと出る
ということがわかるかと思います。
つまり、この場合は作品のほうでも
『ほうれい線』をくっきりと描き込む
必要が出てくるので難しいわけですね。
・このとき、重要なのは
同じ『ほうれい線』でも、年齢によって
違いを表現する必要がある
ということです。
この「違い」をどこで表現するのかと
言うと、
『ほっぺた』
です。
・先ほどお伝えしたことを振り返ると、
■歳をとってくると、
・頬や口もとの皮膚がたるむ
・頬の脂肪が下がってくる
これが『ほうれい線』の原因
↓
■逆に言うと、若い人は
・頬や口もとの皮膚にハリがある
・頬の筋肉にもハリがあるので、
脂肪が持ち上がっている
ということになります。
・ハリのある頬を表現するために、
次の3つポイントを意識して描きましょう。
■ポイント①
・頬の肌をスベスベでハリのある質感
に仕上げる
※塗りムラは厳禁です。
※これについては、次の項でもう少し
詳しく、描き方を説明します。
■ポイント②
・頬の下にできる影の位置が口元より
やや上になる
■ポイント③
・ほうれい線も口元より上には出来るが、
口元より下にはほとんどできない
■リアルな頬(ほほ)の絵の描き方
・10代の女の子の頬の描き方のポイントは、
ほうれい線から頬の部分までの丸みが
皮をむいたゆで卵みたいに
ツルンとした質感
にするイメージを意識して描くことです。
・まずは『ほうれい線』をキッチリと
描きます。
※いきなり濃い線を描くことが怖ければ、
頬(ほほ)全体を描いてから、
重ね描きで濃くしてもよいです。
・『ほうれい線』から頬に向かって
外へ外へ…
というイメージで鉛筆を動かして、
陰影をつけていきます。
・この絵のように、
『ほうれい線側』から頬に向かって
明るくなるようなグラデーション
を描きましょう。
・陰影をつけた部分を、パステルブラシで
ぼかして馴染ませましょう。
※鉛筆で塗ったあとは、
紙の上に黒鉛の粉が浮いている状態
になっています。
その黒鉛をブラシで均一に広げられるので、
ティッシュでぼかしたときの
ムラが減る
ことでキレイに仕上がります。
■パステルブラシについては、
こちらの記事で詳しく解説しています。
↓↓↓
・パステルブラシでぼかしが完了した時点
の絵です。
まだ仕上げ作業は必要ですが、
頬の立体感が出たこと
はおわかりいただけると思います。
・このあとの工程は、この記事では省略
しますが、おおまかにお話しすると、
『ほうれい線』周辺の暗い部分
はもっと濃くする
ことで、
明暗の差を大きくする
↓
メリハリの効いた作品に仕上がる
という仕上げ作業を行っていくことに
なります。
さいごに
・「ほうれい線」は、マンガ絵では描かない
ことが多いので敬遠されがちな部分ですが、
描き方さえわかれば、そんなに
難しいテクニック
は必要ありません。
・この記事でお話ししたとおり、とにかく
若いハリのある頬が描くこと
ができれば、年寄りくさい絵になること
は無くなります。
一度、チャレンジしてみてくださいね。
Youtube版 解説動画
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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