鉛筆画のリアル絵でボカシに使える5つの道具について

リアルな絵の描き方-鉛筆画でほかしに使う道具サムネイル-セピア

この記事でわかること

この記事では、
 ✅鉛筆画のリアルな絵を描くときのボカシに
  使える5つ道具
について解説します。

ボカすことができるなら、
 道具はなんでもいい

「ぼかす」ことの目的は、大きく
 ✅濃淡の境い目をはっきりさせない
  ようにする
 ✅鉛筆で描いたあとのザラザラ感を、

  スベスベな感じにする
の2つですよね?

ようするに、この2つさえ出来れば
使う道具はなんでもよいわけです。

実際のところ、
 「指で十分だよ」
という人もいたりします。

でも、自分に合った道具があればやっぱり
 ✅作業効率がよい
 ✅作品の完成度があがる
というメリットがあるのは間違いない!

ということで、この記事では5つの道具を
紹介していきます。

どれも、簡単に手に入るものばかりなので、
いろいろ試してみてくださいね。

目次

✅リアル絵のボカシに使う道具

  1. ティッシュ
  2. 綿棒
  3. 擦筆(さっぴつ)
  4. パステルブラシ
  5. ペン型消しゴム

1.指

・まずは、自分の指でこすってみたケース
 です。

・ちょっとした部分であれば、指でもぼかす
 ことはできるのですが、以下のように
 デメリットも多いです。

【指でこするデメリット】
 ✅指が汚れる
 ✅汚れた手で別のところを汚す原因となる
 ✅手の汗などで、ボカし具合が変わるなど
  ムラになりやすい
 ✅手の油が紙につくと、描けない・消せない
  の原因となる


 もし指でぼかす必要があるときは、しっかり
 指の汗を拭いて乾いた状態でやりましょう。

 ※補足
  デッサンを描くときには指も使うことが
  ありますが、僕はリアル絵を描くときは
  手を紙に直接つけることは一切やらない
  ようにしています。

2.ティッシュ

・お馴染みの「ティッシュ」です。

・指に巻きつけて鉛筆で描いた部分を
 こすってボカします。


・ティッシュは、広い部分をボカすことに
 向いています。

・逆に細かい部分でをボカす用途では、
  ✅指が狙いどおりに当たらず
   上手くこすれない
  ✅はみ出してこすってしまう
 など、不向きですね。

3.綿棒

ボカす道具_綿棒
ボカす道具
綿棒

・次は、「綿棒」です。

・薬局に行くと、今は想像以上に色々な種類
 の綿棒が売られていてビックリします。

 写真の綿棒は、僕がアレコレ厳選して
 選んだ3種類です。

・個人的には、真ん中の「細身の綿棒」
 一番使いやすくて気に入っています。


ボカす道具_綿棒2
ボカす道具
綿棒2

・綿棒は、細かい部分の仕上げをするときに
 とても重宝するアイテムです。

 200本入りで2~300円程度と
 とても安くて使い捨てができる上、
 どこの薬局でも簡単に手に入るので、
 ぜひ揃えておいてください。

4.擦筆(さっぴつ)

ボカす道具_擦筆
ボカす道具
擦筆

・綿棒よりも細かい部分のボカしにとても
 重宝するのが、この
  ✅「擦筆(さっぴつ)」
 です。

ボカす道具_擦筆3
ボカす道具_擦筆3

・特に
  ✅人物画の目の周辺のような細かい
   部分を描きこむとき
 などにとても重宝するので、細い擦筆だけ
 でも揃えておきたいアイテムです。

・市販されている擦筆の中には、
  ✅太さが6段階くらい揃っている
 というような凄い製品もありますが、
 卓上で絵を描く範囲であれば、2~3段階
 くらい揃えておけば十分です。

■形は似ているが。。。
ボカす道具_擦筆2
ボカす道具
擦筆2

・先端の形はこの綿棒とかなり似ている
 のでこの綿棒でも試してみたのですが、
 実際に使ってみると使いやすさが全く
 違いました。

 綿棒だとなかなかボケてくれない部分が
 擦筆(さっぴつ)だとちゃんとボケて
 くれます。

 綿棒の方は先端が少し硬くて、ボカすと
 いうより引っ掻く感じになってしまって
 いるようです。

 「これで行けるんじゃない?」
 ってひらめいたときは、かなりウキウキ
 したんですが。。。ちょっと残念でくや
 しかったときのことを、今でもハッキリ
 憶えてます。


Amazonリンク

5.パステルブラシ

・繊細なボカシをしたいとき活躍するのが
 「パステルブラシ」
 です。

・例えば、
  髪の毛を描きこんだあとに
  全体を馴染ませたい
 ときなどに、
  ティッシュや綿棒を使うと、どうして
  もボカしすぎて髪の毛の質感がなく
  なってしまう
 ということが起こりがちです。

⇒筆の場合、少しづつしかボケないので、
  全体を加減しながら馴染ませたい
 というときにとても重宝します。


■ボカシに使う筆選びのポイント
ボカす道具_パステルブラシ5
安価な筆
ボカす道具_パステルブラシ4
高級筆

・ボカシに使う筆を選ぶときにいちばん大切
 なポイントは
  ✅毛の硬さ
 です。

・パステルブラシ以外にも
  ・文房具屋さんにある安価な筆
  ・水彩画用の高級筆
 など、僕もいろいろ試してみたので、
 特徴について簡単に触れておきますね。

■写真(1枚目)…文房具屋さんにある安い筆

✅材質
 ・「ナイロンの合成繊維毛」が一般的

✅メリット
 ・価格が安い
 ・売っている店が多い

✅デメリット
 ・毛先が硬めなので、ボカすというより
  毛先で紙をひっかく感じになりがちで
  使いにくい

■写真(2枚目)…高級筆(動物の毛)

✅材質
 ・いろいろな動物の毛
  ※写真は僕が水彩画で使用している
   コリンスキー(イタチ)毛の筆

✅メリット
 ・動物の毛は種類がとても豊富でなので、
  自分の理想的なものが必ず見つかる

✅デメリット
 ・値段がとにかく高い
  (1本1万円位とか普通)

✅結論(やっぱり値段が高すぎ。。)
 ・動物の毛は、水彩画のときに
   大量の水を含んで一気に
   広範囲に塗り広げたりできる
  というときに重宝する道具です。

  鉛筆画をボカすためだけに使うのは
  正直、かなりもったいないです。


■パステルブラシが
 鉛筆画にちょうどいい
ボカす道具_パステルブラシ6
ボカす道具
パステルブラシ6

「パステルブラシ」は、その名の通り元々
 はパステルをボカすためのブラシですが、
  ・パステルの粉をのばす、ボカす
  ・鉛筆の粉をのばす、ボカす
 のように、どちらの使い方も似たような
 ものなので、鉛筆画にはとても相性が
 良いんです。

■写真…ヌーベルパステルブラシ

✅材質
 ■ストレート型、フラット型(サイズ:S、M)
  …馬毛

 ■フラット型(サイズ:L、LL)
  …山羊毛 黒染め

✅メリット
 ・毛先の硬さが鉛筆画にちょうど良い
 ・価格が安い(1本千円もしない)

✅デメリット
 ・普通の文房具屋さんにはあまり置いていない


以下に、4種類のパステルブラシを載せておくので
参考にしてください。

※タップでAmazonを見れます。


ストレート(Mサイズ)
ストレート(Sサイズ)
フラット(Lサイズ)
フラット(Sサイズ)


6.ペン型消しゴム

ボカす道具_ペン型消しゴム
ボカす道具
ペン型消しゴム

・最後に、ちょっと意外なのが
  「ペン型消しゴム」
 です。

■ボカシのやり方
①「8B」「10B」などの濃い鉛筆で
 ゴリゴリ塗る

②塗ったところを、ペン型消しゴムで
 サッとこする
⇒紙の上に残ってる芯の粉を引き伸ばす
 感じでボカすことができます。


※詳しくは、こちらの記事で写真付きで
 解説しています。
     ↓↓↓



・イメージとしては、
  あまり消えない消しゴムでノートを
  消そうとしたときに、消えないどころか
  むしろノートが汚れた
 みたいな経験ないですか?あれです。

 あれを意図的にやってあげる感じです。

 この方法は、使いどころがかなり限定
 されますが、チャンスがあれば試して
 みてください。

さいごに

・「ぼかし」は、リアル絵制作の完成度を
 左右する「命」とも言える部分です。

・絵をぼかす作業はとても緊張します。

 そういう場面では、自分の得意な道具を
 持っていると、自信を持って作業を進める
 ことができます。

 そして、その自信が作品の完成度に良い
 影響を与えるようになり、絵を描くことが
 どんどん楽しくなります。

・とはいえ、最初から全て揃える必要は
 ありません。
 最初は、日常的に家にある
  「ティッシュ」「綿棒」
 からはじめてみましょう。


※ティッシュで楽しめるぬり絵も公開して
 るので、ぜひやってみてください!
     ↓
 初心者必見!リアル絵が上達するぬり絵



 それが使いこなせるようになってきたら、
 少しずつ専用道具の
  「擦筆(さっぴつ)」
 まで手をのばしていくとよいでしょう。
 楽しみながら、揃えていってみてくださいね。

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最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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